マルディグラのお祭りについて

アメリカの中でもニューオーリンズで有名なお祭りである「マルディグラ(Mardi Gras)」を知っていますか?

マルディグラは、別名「ファットチューズデイ」と呼ばれることもあり、食事の制限や肉食の禁止などの欲求を自粛する四句節の始まり「灰の水曜日」の前日の火曜日までにパーティーやカーニバルを楽しもうというお祭りです。

ニューオーリンズに暮らす人は謝肉祭(カーニバルとも言う)期間の最終日の火曜日をマルディグラと呼びますが、観光客はこのカーニバル期間全てをマルディグラと呼ぶ場合が多いようです。

また、マルディグラは英国・アイルランド・オーストラリアでも開催されています。

今回は日本にはない慣習である、このマルディグラについて詳しく説明しましょう!

マルディグラの歴史


マルディグラの慣習の正式なスタートは明らかになっていませんが、1743年ごろにはすでにカーニバル舞踏会が行われていました。

最初のパレードを催したのは1857年で、戦争や悪天候を理由としてパレードが中止になることはありましたが、マルディグラは歴史上の出来事の影響を受けながらも情熱的なお祭りとして長年続けられています。

マルディグラの祝い方


マルディグラの期間中はさまざまな人々が独自の方法でお祝いを行います。

大規模なパーティーを開く人もいれば、小規模なパーティーでお祝いをする人もいるでしょう。

街中ではパレードはもちろん多くのイベントが開催され、たくさんの観光客が集まります。

また、マルディグラでは紫・緑・金色を伝統的なカラーと定めており、それぞれには紫(正義)・緑(信頼)・金色(力)という意味が込められています。

マルディグラのパレード


ニューオーリンズのマルディグラ最大のイベントは、クルー(パレードを組む団体)によるフロート(日本で言う山車のようなもの)を使った派手なパレードです。

フロートに乗っている人は群衆に向かってオモチャなどのプレゼントを投げ落とします。

代表的なオモチャは安価なビーズの首飾りや小物が多いようです。

特に凝ったパレードは期間最後の5日間に開催され、街中を賑やかにします。

マルディグラの食べ物


マルディグラではペストリーを食べる習慣がありますが、特に伝統的な食べ物は「キングケーキ」です。

伝統的なキングケーキは、細長く伸ばした生地を楕円形にして焼いたコーヒーケーキでフルーツやクリームが入っている場合もあります。

ケーキの外側はシンプルにアイシングをしてからマルディグラの伝統色である紫・緑・金色の砂糖で覆います。

ケーキの中には小さな人形が隠されており、それを見つけた人は翌年のキングケーキパーティーの開催者になったりキングケーキを購入したりする役割を担うのです。

キングケーキ自体は12世紀ごろにフランスで生まれたと考えられている歴史のあるお菓子で、初期の頃のケーキにはその中にエンドウ豆やコインが隠されており、これらの褒美を引き当てた人はその日の「王様」と呼ばれ、来年には幸運が来ると喜ばれていました。

マルディグラは2月に行われることが多いお祭りですが、年によっては3月に開催される場合もあります。

2022年のマルディグラは31 日でした。

アメリカではニューオーリンズの他、ルイジアナ州のレイクチャールズやアラバマ州のモービルでも大きなイベントが開催されます。

どのイベントも大々的で観光客を楽しませてくれるので、マルディグラを体験したいと思ったら、ぜひ現地に行ってみましょう!